クリスマスの本当の意味は?キリストの誕生日じゃないって本当?

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クリスマスの本当の意味は何でしょうか?実はキリストの誕生日じゃないって本当なのでしょうか。この記事ではクリスマスの本当の意味を、由来を通して紐解いていきます。

 

この記事でわかること
・クリスマスの本当の意味
・クリスマスの意味や由来

 

クリスマスの本当の意味

クリスマスは、キリストの降誕を祝う特別な日です。

「クリスマス」という言葉は、「キリスト (Christ) のミサ (Mass=祭礼)」を意味しています。
一般的には、ギリシャ語のキリスト (Christ) の頭文字が「X」であることから「Xmas」と省略されることもありますが、キリスト教徒の間ではこの表記は好意的に受け取られず、正式な文書では用いられないことがあります。

クリスマスはキリスト教徒だけでなく、非キリスト教徒にとっても、世界中で重要なイベントです。現代では、宗教的な側面よりも、文化的で商業的な祭りとして認識され、ハロウィンやバレンタインデーなどのイベントと並んで経済的な影響を持つイベントとなっています。

 

伝統的に、12月25日はイエスの誕生日として祝われてきましたが、実際に彼がこの日に生まれたという確固たる記録は存在していません。聖書にも記述はないのです。
よって12月25日がキリストの誕生日ではないのです。

この日は、キリスト教の礼拝や祝賀のためのもので、イエスキリストの誕生の正確な誕生の日付ははっきりしていないのです。

 

クリスマスは、キリスト教のミサを表す言葉。
12月25日がキリストの誕生日ではない。

 

クリスマスの由来

この日は、イエス・キリストの誕生を祝うものだと一般的に知られています。しかし、聖書にはイエスの具体的な誕生日についての記述はなく、実際には10月初旬や9月中旬が彼の誕生日である可能性も指摘されています。

なぜ12月25日が

クリスマスとして祝われるようになったのでしょうか?

 

その背後には、古代ローマの冬至の祭りが関係しています。

古代ローマでは、太陽崇拝が行われ、秋から冬にかけて日照時間が短くなることが死や暗闇の到来を示すものとして恐れられました。しかし、冬至を迎えることで日の長さが再び増し、太陽の復活を祝福する祭りが行われました。

後に、この冬至の祭りが「世の光」とされたイエス・キリストの誕生日として再解釈され、クリスマスとして祝われるようになったのです。

そのため、クリスマスは単なる宗教的な祭日だけでなく、古代の信仰と文化的な要素が複雑に結びついて形成された祝祭であることが分かります。

 

クリスマスの由来は古代ローマの冬至の祭り

 

クリスマスツリーの意味と起源

クリスマスのシンボルであるクリスマスツリーの意味と起源についても知りたいですよね。

クリスマスツリーは、現在、世界中で親しまれる伝統的な飾りですが、その起源は意外にも古く、8世紀のドイツまで遡ります。

 

この慣習は、当時のドイツで新年や他の祝祭日に木の枝を飾る習慣から派生したものと言われています。特に、約400年前のドイツでは、新年を祝うために家の窓や天井に木の枝を飾る習慣が存在しました。
しかし、時が経つにつれて、この慣習がクリスマスシーズンにも拡大し、やがては国王の影響力によって世界中に普及しました。

 

さらに、クリスマスツリーの起源には、冬至の祭りとの関連も指摘されています。冬至の祭りでは、太陽の再生を祝い、冬でも葉を落とさない常緑樹が「永遠の命」の象徴として非常に重要な役割を果たしました。この信仰から、クリスマスに常緑樹を飾る習慣が生まれたとも言われています。

 

クリスマスツリーは、単なる飾り物ではなく、
豊かな歴史と深い意味を持つ伝統の象徴だね!

 

 

クリスマスとクリスマスイブの違い

クリスマスとクリスマスイブの違いは何でしょうか?

クリスマスは12月25日に祝われ、キリスト教徒にとってはイエス・キリストの誕生を祝う重要な日です。しかし、クリスマスイブに関しては、その意味や由来がしばしば誤解されています。

 

多くの人々は、クリスマスイブを単に「クリスマスの前夜」と捉える傾向があります。英語で「Christmas Eve」と表現されることから、”eve”が”evening”(夕方)を指すことから、前夜というイメージが強まります。

しかし、歴史的な背景を考慮すると、これは若干の誤解が含まれていると言えます。

イエス・キリストの時代には、ユダヤ人社会ではユダヤ暦が一般的に使用されており、この暦では1日の始まりが太陽が沈む夕方とされていました。そのため、クリスマスイブはクリスマスの実質的な始まりを示す日と考えるべきなのです。

 

クリスマスイブは、クリスマスの始まりを表す日

 

 

日本のクリスマス

日本におけるクリスマスの歴史は興味深いものです。

最初のクリスマスは、1552年に宣教師コスメ・デ・トレースが山口県で行った降誕祭のミサと言われています。

しかしその後、江戸時代にキリスト教が禁止されたため、クリスマスは一時期表舞台に出なくなりました。

明治時代にキリスト教が解禁され、クリスマスが次第に広まり始めました。
1888年(明治21年)頃には、クリスマスカードなどのクリスマス用品が日本に輸入されるようになりました。

大正時代に入ると、クリスマスプレゼントの習慣が人々の生活に定着しました。
そして、大正天皇の崩御により、1926年12月25日が祝日となったことから、クリスマスは急速に広まりました。
1948年(昭和23年)に祝日が変更されましたが、その頃にはすでにクリスマスは日本の年中行事として根付いており、以後、盛大に祝われるようになりました。

 

日本で一般的にクリスマスが祝われ始めたのは大正時代

まとめ

この記事でわかったこと
・クリスマスの本当の意味はキリストの誕生日ではない
・クリスマスはキリスト教のミサを表す言葉
・クリスマスの由来は古代ローマの冬至の祭り

クリスマスが12月25日に祝われている理由や、本当の意味など、由来や歴史を知ると奥が深いですよね。

今年のクリスマスは、日本のクリスマスの歴史に思いを馳せながら大切なひとと過ごしてみるのもいいですね。

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