雛人形片付けないとどうなる?
ひな祭りが終わった後も、ずっと雛人形を出したままにしているとどうなるのでしょうか?
「不幸になる」「お嫁に行けなくなる」そう聞いたことがある方も多いとおもます。
しかしそれは俗説で、なんの根拠もない噂です。気にしなくても大丈夫!
雛人形を片付けないと結婚できない理由
雛人形早く片付けないと、お嫁にいけないよ。
そう言われたことがある人も多いと思います。
これは単なる俗説であり、あまり気にする必要はありません。
「早くしまわないとならない」のは、季節の飾りものを長引かせずに片付けるべきだという教えであり、「夜に口笛を吹くとヘビが出る」と同じような感覚ですね。
しかし、まったくのでたらめかといえば、そうでもありません。
「おじいちゃん・おばあちゃん・両親やその他たくさんの親戚に祝われて頂いた雛人形を粗末に扱い、放置するような人は誰にも選ばれませんよ(結婚できませんよ)」という、意外にも本質をついた教えでもあります。
娘を嫁に出すことが親の義務であり願望であった時代こその考え方ですが、当時の「結婚」が「自立」と同等であったことを考えると、現代にも通じることが言えます。
雛人形を片付けるのはいつが良い?
3月3日が終わると、「できるだけ早く片づけないと!」と焦る人が多いですが、必ずしも3月4日に片付けなければならないという厳格な決まりはありません。
3月3日の夜に急いで片付ける方もいますが、そこまで極端に考える必要はありません。
3月3日を過ぎたら、特定の日や時期にこだわらず、晴れて湿度の低い日を選んでゆっくりと雛人形をしまいましょう。
4月まで飾ってもいい?
それでは、ひな人形を4月まで飾っていても良いのでしょうか?
旧暦で節句行事を行い、一月遅れで雛人形を出してしまう地域があります。
新暦の立春、2月4日頃に雛人形を出して、旧暦のひな祭り、4月3日まで飾り、4月4日以降にしまう、というのもおすすめです。
これにより、購入した雛人形をより長く楽しむことができます。今年の旧暦のひな祭りは4月11日なので、更に1月弱、飾りを楽しむこともできるでしょう。
新暦と旧暦についての考え方は、地域性やご家庭の慣習を優先するのが良いです。特に決まりがない場合は、新暦と旧暦を織り交ぜて考えてみることをお勧めします。
片付けが遅れたらどうすればいい?
忙しい日々を過ごすうち、雛人形の片付けのための時間が取れず遅れてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
片付けが遅れてしまったら場合の対処法をご紹介します。
感謝の気持ちで片付ける
感謝の気持ちをもって片付けることが肝要です。
気持ちが最も重要です。
形式的なルールはあくまで参考程度であり、あまり重視する必要はありません。雛人形の真髄は、お子様の誕生を祝う身内からの贈り物であること。この贈り物への取り扱いは、人の気持ちの扱いにも繋がります。
数日忙しくて放置してしまった場合でも、お雛様に「ごめんね」と「ありがとう」の気持ちをもって、しっかりと片付けることができれば、罪悪感を感じる必要もありませんし、
お子様の婚期に影響を与えるような強制的な罰ゲームや呪いも存在しません。
片付けも楽しむ
片付けは雛人形の味わいどころでもあります。
雛人形の片付けは、通常あまり触れることのない伝統工芸品や伝統文化に触れる貴重な瞬間です。
特別感のある素材や職人の手作りの風合いを感じながら、作りの細かさを隅々まで発見する時間となります。
お子様が物心つく年齢になったら、触り方や片付け方を教えながら、家族で片付けを楽しむ経験も、お子様にとって一生の思い出となるでしょう。
一晩で全てを片付けなくても問題ありません。
今日はお屏風、明日はお人形といったように、数日かけてゆっくり片付けるのも一つの楽しみ方ですね!
雛人形の片付けの際に気をつけるべきこと
雛人形を片付ける際に特に注意が必要なのは湿気です。
雛人形のお顔や着物に生じるシミや汚れは、ほとんどが湿気が原因とされています。片付けの際に湿気を一緒に箱にしまい込んでしまうと、1年かけて箱の中でシミが発生する可能性があります。
雛人形の片付けにおいて重要なのは、日柄よりも片付けが遅れることよりも、湿気を防ぐために天気の良い晴れた日を選ぶことです。
天気の良い晴れた日に雛人形を片付けてあげたいですね!
まとめ
女の子の誕生を祝い、健やかな成長を願って飾られる雛人形。
日本の伝統を大切にしつつ、贈ってくれた家族の気持ちを汲んで、飾って片付けたいですね!
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