親同士のお歳暮やお中元のやりとりをやめたい場合、角が立たないやめ方はどうすればいいのでしょうか?
お金もかかり、気も使うので、年末やお盆が近づくと親戚付き合いで敏感になるこの問題。この記事では体験談を交えて対処法を紹介します。
・親同士のお歳暮やお中元のやりとりを辞める対処法
・各立場での角が立たない伝え方
親同士のお歳暮やお中元のやりとりをやめたい理由
結婚を契機に、実家と義実家の間でお歳暮の習慣が始まることは、多くの家庭で見受けられます。しかし、この習慣に対する感じ方や考え方は、家庭ごとに大きく異なります。
選ぶことに気を遣う
相手の家庭のことをよく知らないので、相手の好みもよくわかりません。そんな中、贈り物を選ぶのは精神的に負担を感じることでしょう。
一般的に、お歳暮の習慣に関する厳格なルールや期間は存在しないので多くの人が悩むところです。
「これをいつまで続ければ良いのか」もわからないので、将来のことを考えて今のうちに習慣をやめておきたいと考えるのも当然です。
経済的な負担が大きい
「経済的な負担が大きい」と感じてやめたいと考えることもあります。特に、新たな家庭に嫁いだ女性の親は、娘が新しい家庭で恥をかかないようにと、毎年のお歳暮を欠かさずに続けることが一般的です。
しかし、このような習慣が続く中で、お歳暮をやめたいと感じている家庭も少なくありません。
特に、年金生活を送っている家庭では、経済的な理由からこの習慣を続けることは難しいと感じることもあるでしょう。
そのような理由から、お歳暮の習慣をやめたいと考えても、相手に伝えることが難しいと感じる人も多いです。
次の章では、角が立たずに相手へのお歳暮やお中元のやりとりをやめることを伝える方法を、立場別に紹介します。
親同士のお歳暮やお中元のやりとりをやめる対処法
日本では、お歳暮は家族や友人・取引先などとの関係を深め、一年の感謝を示すための習慣として大切に続けられてきました。
結婚した子どもたちの親同士のお歳暮のやりとりをやめる際には、相手のことを思いやり角が立たないように伝える必要があります。
親同士のお歳暮をやめる時のポイント
お歳暮のやりとりをやめる場合の対処法として、以下のポイントを考慮することが望ましいです。
コミュニケーションをとる
お歳暮を贈る習慣を終える意向がある場合、急に中断するのではなく、事前にその旨を伝えることが肝要です。誠実に理由を説明することで、相手に理解されやすくなります。
感謝の気持ちを表す
お歳暮をやめることと、感謝の気持ちを忘れることは別物です。手紙やカードを添えて、これまでの感謝の気持ちを伝えることが大切です。
代替手段を考える
物品としてのお歳暮を贈るのが難しい場合、電話やメールによる挨拶、年賀状の交換など、他のコミュニケーション方法を考えることも一つの選択です。
お歳暮の習慣は、相手との関係を保ったり、関係を深めるための手段の一つに過ぎません。真摯な感謝と尊重の気持ちを持ち続けることが大切です。
次の章では、各立場からの角が立たない伝え方を挙げていきます。
子家庭から親へ
親が子の結婚相手の両親の家庭にお歳暮を贈る行為は、感謝の意や子供への愛情を示す手段です。
もし、お歳暮の習慣を変更することを検討している場合、最初のステップは夫婦間でしっかり話し合うことです。
直接実家に伝える前に、まずはパートナーとの間で意見を共有し、最適な方法を模索することが肝心です。
そのため、最も適切なのは、自分たちの子供が直接、自分たちの気持ちを伝えることです。
これにより、相手も理解しやすく、感謝の気持ちを維持しながら、新しい習慣を受け入れてもらえるでしょう。双方の実家が贈り物の習慣を変更したいと願っている場合、この対話は円滑に進む可能性が高くなります。
大切なのは、お互いの気持ちを尊重することです。
婿側の両親から相手の両親へ
最もスムーズで誤解を生じにくい方法は、婿側の親が率先して提案することです。
たとえば、以下のような言葉遣いで提案できます。
「今後は形式的なやり取りを最小限にしたいと思っています。」
「今後は特別な気を使わず、気軽にお付き合いしていければと思っております。」
相手に対する敬意を保ちつつ、自分たちの意向を伝えることができます。
もし直接のコミュニケーションが難しい場合、電話を通じた簡潔な会話で伝えることも一つの方法です。ただし、直接対話が難しい状況や、より丁寧に伝えたい場合には、手紙やカードを利用して伝えることも検討してみてください。
特に、すでにお中元などの贈り物を受け取った場合、お礼の品とともに手紙を同封することで、感謝の気持ちとともに自分たちの意向を伝えることができます。
この際、贈り物への感謝の言葉を忘れずに添えることで、相手に対する敬意を示すことができます。
嫁側の両親から相手の両親へ
伝統的な家族の価値観では、お歳暮によって嫁側の家族が婿側の家族に対して敬意を示すという考えが、今も一部の方々には根付いています。
そのため、やりとりに対する提案をする際には、どのように伝えるかが非常に重要となります。
お歳暮の習慣について直接的な提案を避けたい場合、まずは家族内でのコミュニケーションが大切です。嫁側の家族が「経済的な負担から」「精神的な負担から」お歳暮のやりとりをやめたいと感じている場合、最初に娘夫婦としっかりと話し合うことをおすすめします。
そして、婿側の家族への伝え方としては、婿自身がスムーズに提案することが良いでしょう。
「お歳暮の習慣を少し見直してみるのはどうでしょうか?」や「孫のために何かをする方が良いのではないでしょうか?」というように、優しく理解を求める言葉を選ぶことが大切です。
双方の家族が納得できる形で、新しい習慣を築くことが重要です。伝統と現代の生活の中間を取りながら、家族の関係を大切にしつつ、新しい方法を探ることが必要ですね。
お歳暮やお中元のやりとりがなくなったら
面倒だから無くしたい習慣ではあるけれど、もしもお中元やお歳暮のやりとりがなくなってしまうと、今以上に疎遠になってしまうのではないか、と心配になる人もいると思います。
そんな時のために季節の挨拶状である『暑中見舞い』や『年賀状』『寒中見舞い』があります。
高価なギフトを贈ることなく、手紙の中に込められた一言一言が、相手の心に深く響くことが多いのです。 形だけの贈り物や義務感からのプレゼントよりも、心からのメッセージや感謝の気持ちを伝えることが、真の関係性を築く上での鍵となるのです。
大切な瞬間にお互いの気持ちを誤解することなく、適切な距離感を保ちながら、深い絆を築くことができるのではないでしょうか。
まとめ
・親同士のお歳暮やお中元のやりとりを辞める対処法
・各立場での角が立たない伝え方
親同士の体裁を気にしているだけのお歳暮やお中元のやり取りなんてナンセンスです。形だけの贈り物や義務感からのプレゼントよりも、心のこもった言葉やメッセージに替えてしまう方が新しい時代に則した、親戚づきあいと言えるかもしれません。
お互いの気持ちを誤解することなく、適切な距離感を保ちながら、より良い絆を築いていきたいです。
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