冷凍カニのおいしい解凍方法はどうすればいいのでしょうか?急いでいる時の解凍法もご紹介します。
年末年始などのご馳走といえばカニ!自宅でカニを楽しむなら、解凍するだけでOKなボイル済みの「冷凍カニ」を食べる人が多いはず。 しかし、自宅で解凍すると「身がパサパサだった」「カニの味が薄かった」といった残念な経験をしたことがあるかもしれません。それはもしかしたら、間違った解凍方法でカニの味が損なわれてしまったからかもしれません。
冷凍のカニでも味を損なわずに解凍するには、ちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、冷凍カニをおいしく簡単かつ確実に解凍する方法をご紹介します。
冷凍カニのおいしい解凍方法
まずは、冷凍カニの基本的な解凍方法をご紹介します。
冷凍されているカニの解凍は、低温でじっくり行うことがコツ。
冷蔵庫で解凍
冷凍されたカニは冷蔵庫で解凍が最適です。
注意することは、空気に触れたまま乾燥させると風味や味が損なわれる可能性があるため、絶対にラップやビニール袋で覆いましょう。
解凍すると黒く変色する可能性もあるため、解凍後はできるだけ早く食べるようにすることが重要です。
翌日に食べることが決まっている場合は、前日に冷蔵庫に入れておくのが望ましいので、食べる計画を立てることも大切です。美味しく解凍できるタイミングを見計らい、カニを楽しみましょう。
鍋にカニを入れるときは、解凍せずに使える?
鍋などの温める料理に冷凍されたカニをそのまま使用しようとすると、急激な温度変化によりカニの細胞膜が破壊され、結局味の質が低下してしまいます。
鍋に使用する場合でも、12時間ほど冷蔵庫に入れたまま半解凍させてから使用すると良いでしょう。
解凍時の汁の対処法
解凍する際には、カニから相当な水分が出るため、水切りバットなどの容器に入れ、その容器をビニール袋で覆うと良いでしょう。
また、美味しく解凍するのに乾燥は大敵!
乾燥を防ぐためには、新聞紙やキッチンペーパーで包む方法もあります。これによって水分も防ぐことができます。
冷凍したカニを解凍するときに汁が出た場合、それが旨み成分である可能性が高いですが、ビニール袋に詰めているにもかかわらず水分が発生することもあります。これは旨み成分が漏れるのではなく、乾燥を防ぐための表面処理が剥がれた状態ですので、安心してください。
この処理はグレース処理と呼ばれ、薄い氷の膜を付けて乾燥を防ぐものであり、解凍するとこの氷の膜が溶けてしまい大量の水分が発生するのです。
なお、毛ガニは解凍する際にカニ味噌が同時に流れ出る可能性があるため、甲羅を下側にして解凍することが重要です。
冷凍カニの解凍にかかる時間
冷蔵庫の設定や個体による差異があるため、一概には断定できませんが、概ね1日か1日半の冷蔵保存による解凍が適切と考えられます。
タラバガニの場合だいたい24時間、ズワイガニはだいたい18時間が推奨されています。
これらの時間を見て得られる結論は、「基本的に急速解凍は難しい」ということです。急いで届いたからといって、急激に解凍して食べるのはあまりおすすめできません。
冷凍のカニは比較的高価なものが一般的であり、その高級な風味や味わいをわざわざ損なう必要はありません。
指定された解凍時間を守って、美味しいカニをゆっくりと楽しんでください。
急いでいる時の解凍方法
基本的に急速な解凍は、味の品質が高い確率で低下してしまうため、おすすめできません。それでも急いでいるときはどうしたら良いのでしょうか?
電子レンジを使用した解凍は避けるべきです。
旨み成分が失われ、身もパサパサになり、食欲がなくなる可能性があります。
どうしても急いでいる場合は、流水解凍が適しています。
「ビニール袋にカニを入れ、上から流水を掛けて流水に漬けて解凍する」方法です。
ただし、直接水に触れると旨み成分が逃げ、味が低下するため、絶対に袋を使用してください。
通常、約30分流水に漬けておけば解凍できますので、緊急の際の対策として覚えておくと良いでしょう。
これはあくまで緊急時の対処法であり、ゆっくりと冷蔵庫で解凍した場合と比較すると味が劣る可能性があるのでご了承ください。
冷凍かにを解凍する時に注意すること
まとめ
・カニの変色に気を付ける
・解凍後はなるべく早く食べる
・解凍時に水分が出るので、入れ物や包み紙で対応する
家族や仲間が集まる日のご馳走になるカニ。冷凍カニを上手に解凍して楽しい食卓にしてくださいね。
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